「多様性」や「ダイバーシティ」といった言葉を聞いたことはありますか?
今日は私の考える本当の意味での「多様性」の必要性や見解をお伝えしていきたいと思います♡
多様性ってそもそもなに?
最近よく聞く「多様性」とは
「多様性」とは、性別、国籍、性的指向、障害の有無など、個人の持つさまざまなバックグラウンドのことを言います。英語で「ダイバーシティ」と言われることもよくありますね。
「ダイバーシティ&インクルージョン」などという難しい言葉もよく耳にします。インクルージョンとは、「包摂性」。つまり、いま社会全体が「それぞれの違いや特性を認め合い、差別や偏見のない社会にしていこうね」という動きを見せているのです。
人々はみんな違う
「多様性」は、わたしたちのような障害者や、LGBTsのような社会的マイノリティと言われる人たちの話題にしばしば使われます。しかし、ダイバーシティというものは、私たち「マイノリティ」だけに限定された話ではありません。
本当の意味での「多様性」とはどのようなものなのか。一緒に考えてみましょう~!
本当の多様性
社会に存在を消されるわたしたち
「前例がないから」「責任がとれないから」・・。
そんな理由で、健康な人が何気なくできている平凡なことも私たちはたびたび制限されてきました。
例えば。
車椅子ユーザーである私たちは、お店の入店やタクシーの乗車を断られてしまうことがよくあります。
聴覚障害者である私たちは、オンラインでの講演やライブに字幕や手話通訳の対応がない限り参加できません。
——そんなことがあるたびに、「私は人とは違うんだ」という現実を突きつけられるのです。
自分の居場所がどこにもない。社会から存在を消されていると感じることもありました。
視野を広げてみるとたくさん居る「存在のない人たち」
さて、では私たち以外にはどうでしょうか。
たとえば、LGBTQIA+の人々。
日本では今、同性での結婚が認められていません。世界の主要7か国で同性婚ができないのは日本だけです。
愛するパートナーと家族になることができないつらさ。法的に家族になれないとなると、起こってくるさまざまな問題もあることでしょう。
世界の貧困層はどうでしょうか?
アフリカなど一部の国では、今日食べるごはんすらなく、生きていくために仕方なく働いている子供たちが居ると言います。彼らはもちろん学校にも行けず、受けるべき教育すら受けられないのです。そして児童労働の多くは、正当な報酬が支払われていません。それは、日本のような比較的豊かな国の人々があまり生産者のことを考えずに、より安く、より手軽に嗜好品を手にしてしまうからだというのです。
女性たちはどうでしょうか?
これだけ女性が社会に出て活躍しているいまこの時代。それでもなお、いまだ女性と男性に大きな差があると感じる人もいるのではないでしょうか?
世界的にみても、ジェンダー平等に向けて解決しなければいけない問題はまだまだきっと多い。同じ仕事をしていても男性のほうが給与が高かったり、出産や育児を理由に、やりたい仕事に挑戦させてもらえないこともあります。女性たちの権利の存在にもまた、気付いてほしいのです。
動物たちはどうでしょうか?
いま、生物多様性という言葉もよく耳にします。気候変動や産業の進歩によって、世界中で生態系が破壊しつつあることをご存じでしょうか?
日本人の食事が欧米化し、肉食が一般化したことで、日本ではおよそ180万もの畜産動物が毎日屠殺されていると言います。人々が求めるがゆえに、よりコストをかけずに多くの肉を生産しようと、工業型畜産という目を向けられないような残酷な方法で命を奪われる動物たちが居ます。彼らにも、私たちと同じように感情があって、家族を想う愛情があるのに、存在をかき消されてしまっていると感じます。
「誰ひとり取り残さない」やさしい社会をつくっていくために
大切なのは「立ち止まって考えること」
最近よく思うのですが、どんな社会問題も、その当事者だけでは解決できないことがほとんどだと思います。
自分とは違う状況にいる、遠い誰かの存在に気付き、その人の立場になって考えてみたとき、私たちはどんなことを考え、行動するべきなのか、初めて見えてくる気がします。
SDGsやダイバーシティが叫ばれる昨今、もう自分の欲や目に見えるものだけを大切にする時代は終わりなのではないかな、と思うのです。
どんな人も、動物も、できる限り命は平等に扱いたい。そんな思いをもって活動しています。
私たちが受けてきた不当な扱いや差別は、次世代にのこすべきではないから——。
まとめ
いかがでしたか?
今日は私の思う多様性についてお話してみました☻
性別、人種、動物の種、どんな命もありのままの自分で生きていける世界にできるよう、これからも発信していきたいと思います♡
最後までおよみいただきありがとうございました!
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