こんにちは☻ KANAです☻
今日は私がもっとも愛してやまない作家、岸田奈美さんの書籍をご紹介します♪
岸田奈美 / もうあかんわ日記
中学生の時に父親が急逝。
高校生の時に母親が病気で車いすユーザーになり、弟は生まれつきのダウン症。
最近、同居するおばあちゃんの認知症も始まって・・・という、なんとも苦労の多そうな本書の作家・岸田奈美さん。
そんな彼女のお母さまが病に倒れ、「死ぬかもしれないよ」と言われるような大きな手術をすることが決まる。
東京で一人暮らしをしていた奈美さんは急遽、自宅に残された認知症の祖母とダウン症の弟と犬2匹の暮らす実家の留守を預かることになった。
ところが、認知症の祖母とダウン症の弟との共同生活はあまりにもタイへンで・・。
複雑すぎる役所手続き、どこでも起こる障害者差別、家族なのに話がうまく伝わらないもどかしさ・・。そんな「もうあかん」な日々を持ち前のユーモア溢れるワードセンスで語ったブログ型SNS「note」が待望の書籍化!
「悲劇は喜劇に変えられる」
身近な人を亡くした経験、病に倒れた大切な人との闘病生活、理解されないダウン症の家族。性格が変わりゆく認知症のおばあちゃん。
そんな状況の中で、奈美さんは一時期、心も身体も疲弊し、壊れてしまったんだそう。
何も手につかなくなり、ただ1日をベッドの上で過ごすだけの日々・・・。
そんな絶望的な状況を脱出できたのは、日々消耗しながらも、「書くこと」で救われることに気付いたからなんだとか。
「もうあかん」な出来事は、文章にして誰かに笑ってもらえれば救われる。
どんなにしんどいことがあっても、書いた瞬間その出来事は過去になる。
笑ってほしい。うちで起こった悲劇はみんなが笑ってくれることで喜劇になる。
だから私は今日も書き続ける。
こう話す彼女の書く日記は本当にユーモアにあふれている。
起こっている出来事は絶望的なはずなのに、なぜか噴き出して笑ってしまうコミカルさがある。
かと思えば次の瞬間、底知れぬ家族愛に涙していたり。
読み手の感情の移り変わりが忙しすぎる、読み応えたっぷりな1冊です。
「悲劇はいつだって、喜劇に変えられる。」
私も胸に刻んで生きて行きたい。
岸田奈美さんプロフィール
1991年生まれ、兵庫県神戸市出身。関西学院大学人間福祉学部社会起業学科2014年卒。
在学中に株式会社ミライロの創業メンバーとして加入。10年にわたり広報部長を務めたのち、作家として独立。世界経済フォーラム(ダボス会議)グローバルシェイパーズ。 Forbes 「30 UNDER 30 JAPAN 2020」選出。020年9月初の自著『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』(小学館)を発売。
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